かっこいい筋肉の名前15選|意味・由来・英語名を一覧で紹介
筋肉の名前には、思わず口にしたくなるものがあります。
結論からいうと、響きと由来の両方で特に印象的なのは「三角筋」「広背筋」「僧帽筋」「前鋸筋」「胸鎖乳突筋」。名前を分解すると、形・場所・働きまで見えてきます。
この記事では、かっこいい・面白い筋肉の名前を15個に絞り、日本語名、英語名、意味や由来、体のどこにあるかを一覧で紹介します。
かっこいい筋肉の名前15選【一覧】
| 筋肉の名前 | 英語名 | 名前の意味・特徴 | 主な場所 |
|---|---|---|---|
| 三角筋 | Deltoid | ギリシャ文字のデルタのような三角形 | 肩 |
| 僧帽筋 | Trapezius | 英語名は台形、日本語名は僧侶の帽子に見立てた呼び名 | 首から背中上部 |
| 広背筋 | Latissimus dorsi | 「背中で最も広い筋」という意味 | 背中 |
| 大腿四頭筋 | Quadriceps femoris | 4つの筋で構成される太もも前面の筋群 | 太もも前面 |
| 上腕二頭筋 | Biceps brachii | 2つの頭を持つ上腕の筋 | 二の腕前面 |
| 上腕三頭筋 | Triceps brachii | 3つの頭を持つ上腕の筋 | 二の腕後面 |
| 腓腹筋 | Gastrocnemius | ふくらはぎの盛り上がりをつくる代表的な筋 | ふくらはぎ |
| 縫工筋 | Sartorius | 「仕立て屋」に由来する、人体で最も長い筋 | 太もも前面 |
| 胸鎖乳突筋 | Sternocleidomastoid | 胸骨・鎖骨・乳様突起という付着部を連結した名前 | 首の側面 |
| 大殿筋 | Gluteus maximus | 殿筋群の中で最も大きい筋 | お尻 |
| 梨状筋 | Piriformis | 梨のような形 | お尻の深部 |
| 菱形筋 | Rhomboid muscles | ひし形に近い形 | 背骨と肩甲骨の間 |
| 肩甲挙筋 | Levator scapulae | 肩甲骨を挙げる働きがそのまま名前に | 首から肩甲骨 |
| 脊柱起立筋 | Erector spinae | 脊柱を起こし、姿勢を支える筋群 | 背骨の両側 |
| 前鋸筋 | Serratus anterior | ノコギリの歯のように見える輪郭 | わきの下から肋骨側面 |
名前の由来がかっこいい筋肉5選
1. 三角筋(Deltoid)
肩を覆う三角筋は、逆さにしたギリシャ文字のデルタ(Δ)に似た形から「deltoid」と名付けられました。短い響きと、丸い肩のシルエットをつくる存在感の両方が魅力です。
2. 僧帽筋(Trapezius)
首の後ろから背中上部まで広がる大きな筋肉です。英語名の「trapezius」は、左右を合わせた形が台形に見えることに由来します。
一方、日本語の「僧帽筋」は、僧侶の帽子に見立てた呼び名として伝わってきました。同じ筋肉でも、形の捉え方によって名前の物語が変わるのが面白いところです。
3. 広背筋(Latissimus dorsi)
「latissimus」は最も広い、「dorsi」は背中を意味します。つまり英語名も、日本語名と同じく「背中の広い筋」を表す名前。鍛えると背中の幅が際立つため、名前と見た目がきれいに一致します。
4. 前鋸筋(Serratus anterior)
肋骨の側面に沿って、ノコギリの歯のような輪郭を見せる筋肉です。「鋸」という漢字の鋭さも、英語名の「serratus」という響きも印象的。体脂肪が少ない人では、わきの下付近にギザギザしたラインとして見えることがあります。
5. 胸鎖乳突筋(Sternocleidomastoid)
読み方は「きょうさにゅうとつきん」。長くて難しそうな名前ですが、胸骨(sterno)・鎖骨(cleido)・乳様突起(mastoid)という主な付着部を順番につないだ、非常に合理的な名前です。
顔を横に向けたとき、首の側面に浮き出やすい筋肉でもあります。
面白くてマニアックな筋肉の名前3選
縫工筋(Sartorius)
縫工筋は、骨盤付近から膝の内側へ斜めに走る、人体で最も長い筋肉です。英語名はラテン語で仕立て屋を意味する「sartor」に由来します。仕立て屋が脚を組んで座る姿勢と結び付けられた名前です。
梨状筋(Piriformis)
文字どおり、梨のような形をした筋肉。お尻の深い位置にあり、股関節の動きに関わります。「形をそのまま名前にする」という解剖学の分かりやすさが表れています。
肩甲挙筋(Levator scapulae)
「肩甲骨を挙げる筋」という働きが、そのまま名前になっています。英語名も「levator=持ち上げる」「scapulae=肩甲骨」で、ほぼ同じ構造です。
筋肉の名前は5つの手掛かりで読める
筋肉の名称は暗号のように見えますが、多くは次の手掛かりからできています。
- 形:三角筋、梨状筋、菱形筋
- 大きさ:大殿筋、小殿筋
- 位置:広背筋、前脛骨筋
- 働き:肩甲挙筋、脊柱起立筋
- 頭の数や付着部:上腕二頭筋、上腕三頭筋、胸鎖乳突筋
このルールを知ると、初めて見る筋肉名でも「どこにあって、どんな形や働きを持つのか」を推測しやすくなります。
筋トレで名前を覚えるメリット
筋肉名を覚えただけで筋トレ効果が自動的に高まるわけではありません。それでも、トレーニング解説の理解や記録はかなり楽になります。
- 種目がどの部位を狙うのか把握しやすい
- 動画や本でフォームを調べやすい
- 「背中」ではなく「広背筋」「僧帽筋」のように、目的を具体化できる
- トレーニング内容を人に説明しやすい
名前を覚えたら、次は実際の動きと結び付けるのがおすすめです。クランチとレッグレイズの違いで腹筋種目を比べたり、5分プランクの習慣化から体幹トレーニングを始めたりすると、知識が体感に変わっていきます。
筋肉が大きくなる仕組みから知りたい人は、筋肥大のメカニズムもあわせて読んでみてください。
まとめ
かっこいい筋肉の名前は、響きだけでなく形や働きまで表しています。
特に「三角筋」「僧帽筋」「広背筋」「前鋸筋」「胸鎖乳突筋」は、由来を知ると一度で覚えやすい名前です。まずは自分が鍛えている部位から、日本語名と英語名をひとつずつ覚えてみましょう。トレーニングの解説が、今までよりずっと読みやすくなるはずです。
参考資料
- International Federation of Associations of Anatomists (IFAA), FIPAT Terminologies
- NCBI Bookshelf, Medical Terminology: Muscular System
- StatPearls, Anatomy, Shoulder and Upper Limb, Deltoid Muscle
- StatPearls, Anatomy, Bony Pelvis and Lower Limb, Sartorius Muscle
- StatPearls, Anatomy, Back, Trapezius
- CiNii Research, 「僧侶の帽子」を付した解剖学用語:僧帽筋と僧帽弁の由来と変遷
